進路について悩んでいる中高生と直接会って話をすることで、面と向かっての生き生きとした交流が生まれます。このような交流を通して「本音」で語り合うことによって、参加者の方に、留学についてのより具体的で鮮明なイメージを持ってもらうことが可能になるのです。
僕たちは、このような交流の機会を、留学に関する情報があまり行き届いていない「地方」にこそ届けたいと思っています。
近年の留学ブームの中で、たしかに留学生は増えていますが、その大半が首都圏出身の学生で占められているのが現状です。僕たちの活動は、この機会の格差を少しでも小さくすることを目指しています。
以上のアイディアに基づいて話し合いを重ね、ついに2013年夏、僕たちは全国7都市(札幌、福島、新潟、東京、名古屋、大阪、福岡)で米国学部留学説明会ツアーを実施し、計832名の動員を記録しました。その模様は、日本経済新聞にも取り上げられました。
この説明会ツアーの中で、僕たちは、一貫して、留学はあくまで将来を考えるうえでの「1つの選択肢」にすぎないという立場を取りました。従って、説明会は、米国大学の生活と留学までのプロセスについての一般的な情報を網羅するだけではなく、僕たちの経験談(例:留学を志した経緯、米国での挫折とその克服など)にも多くの時間を割きました。
参加者の方々からは多くの満足の声を頂き、2013年度のツアーは、成功裏に終了しました。
▼2014年度のツアーでは、ざっくばらんに話せる交流会を開きます!
盛況のうちに幕を閉じた説明会ツアーでしたが、反省も残りました。
大きな課題の1つは、僕たちに「親近感」を感じられない、というものでした。この問題を克服すべく、今年度は、従来の「説明会」に加え「交流会」という形式を追加します。
僕たち現役留学生と日本の中高生、保護者の方がざっくばらんに話せる「交流会」を説明会の前後に実施することによって、留学という響きの持つ「敷居の高さ」や留学生というレッテルの生み出す「近寄りがたさ」を少しでも取り除くことが目的です。この形式を取ることで、僕たちのメッセージがより参加者の方々の心に響くものになるだろうと確信しています。