昨日私たちのNPO法人《福島100年構想委員会》が主催して『今フクシマが知るべきこと』をテーマにシンポジウムを開いた。
第1部は産総研フェローの中西準子先生、第2部は福島医科大学副学長の山下俊一先生、第3部はパネルディスカッションで、上記お二人の他に東大医科学研究所勤務で南相馬市立病院でボランティアで医療に当たられている坪倉正治医師が加わった。
現状の福島県の医療や健康に関する問題点、風評被害ならぬ山下先生の発言に対する誤解(?)、また放射能も相対的なリスクのひとつであるという科学的評価の手法とリスクのトレードオフなど興味深い話が聞けた。そしてこの世に絶対という言葉は存在しないことの意味、安全神話の崩壊、また100かゼロか、原発は反対か賛成かという語論の不毛さ・・・などなど、200人に及ぶ参加者が熱心にメモを取っていた。
《シンガリ》を務めるフクシマが、廃炉まで40年以上もかかる現実を前にしてどう対応すべきか、そして2030年には原発ゼロをめざすというパブリックコメントの具体策の欠如。
おいおい、福島は2050年になってもまだ廃炉は完了していないんだぜ!この《原発ポピュリズム》と福島が抱える現実のギャップ、私はどこまで見届けられるのだろうか、、、、。